2005年スペシャルオリンピックス(SO)冬季世界大会閉幕
2月26日〜3月5日まで、知的発達障害のあるアスリートの世界大会、SO冬季世界大会が
長野市を中心に開催されました。
アジアで最初に開催される世界大会であり、オリンピック・パラリンピック・SOの3つのオリンピックが同一地域で開催される世界的に意義のある大会です。
私も開会前ホストタウンプログラムから携わり、大変気付くことが多い大会でありましたので、以下に報告します。
2月21日(月)
長野市若穂保科の永保荘にて、インド選手団を歓迎し、アスリートの荷物などを運ぶボランティア行いました。
「ナマステ」と言いながら大歓迎したところ、アスリート達は大変喜んでくれたと思います。
2月26日(土)
開会式が17時からMウェーブで開催されました。(写真左上)
80カ国を超えるアスリートが集結し、それぞれの個性を出しながら入場行進を行いました。
いろいろ運営面でが問題ありましたが、長野でSOが行われ本当に良かったと思うとともに、この大会の成功を祈りました。
開会式後、今大会のパンフレットのデザインを手掛けたデザイナーのJUNICHIこと小野純一君ファミリーと、このJUNICHI君を紹介してくれた高校の先輩でミュージシャンの清水まなぶ氏、先輩の清水修氏と食事をする機会がありました。(写真中上)
JUNICHI君は、ニューヨークで個展を開催するなど、世界的に認められているアーティストではあるが、年齢は15歳で、どこにでもいる少年と変わりなく、楽しいひと時を過ごしました。
パンフレットの表紙は、「勇気の翼」という開会式の主題をイメージした翼のイラスト、月桂樹の葉と雪の結晶でSOの英文字をあしらい、日本とアテネを描いた地球の形を組み合わせてデザインしたとのことでしたが、発想の違いを強く感じました。
今後の活躍を期待しています。
2月27日(日)(写真右上)
ノンスポーツプログラムの一つで、海外からの学生と地元長野を中心とする学生チーム14組が、障害に対する理解を深めるためテーマを設定して討論する「グローバル・ユース・フォーラム」が県庁講堂で開催されました。
母校の長野東高校が参加し、「世界で一番SOに近い学校」ということで、SOナショナルゲーム開催時の1年前から活動を行ってきたことをどう表現して討論するか興味深く公聴に行きましたが、突然のクリントン前米大統領の参加で、スケジュールは大幅に変わってしまいました。
クリントン氏を拝見できたことは良かったが、後輩達がこの日までに準備してきたことを発表できなかったことを思うと非常に残念であり、時間延長しても討論をさせてやりたい気持ちで一杯でありました。
その後国際親善クラブ主催の「こども会議」に参加し、一校一国の発表、国際セラピードック協会による、セラピードックのデモンストレーションを見ました。
セラピードッグとは、医者や犬を訓練するトレーナーと一緒に、病院、老人介護施設、障害者施設等で人間を助けるために働く、特別な訓練を受けた犬のことです。動物の力を借りて、人間の健康を回復させる治療法は医者や薬とは別の効果をもたらします。
セラピードックの活動は、アメリカで60年の歴史があり、現在日本でも少しずつ広まっています。
終了後、セラピードック協会代表の大木トオル氏(ニューヨーク在住、ブルースシンガー)と懇談をし、セラピードックの必要性についてお聞きしました。
まだ認定されているのは、日本で18匹しかおらず、今後トレーナーの育成とともに、セラピードックを育成するアカデミーの必要性についても伺いました。
まだまだ発展途上で、聴導犬、盲導犬等の介助犬も重要ですが、一対一の接触であります。セラピードックは1匹対不特定多数とのふれあいができるので、老人施設や障害者施設等での活躍が貢献度を増しているそうであります。
そこで、翌日に稲荷山養護学校と老人保健施設に慰問する計画をされていたので、同行することにしました。
2月28日(月)(写真左下)
セラピードック協会の稲荷山養護学校と老人保健施設への慰問に同行しました。
今回長野に来たのは5匹で、雑種の捨て犬3匹、アメリカから来た3代に渡ってのセラピードックでシベリアンハスキーの2匹が、デモンストレーションと障害児や高齢者とふれあいました。
稲荷山養護学校では、最初は怖がっていた子供たちも自然に溶け込み、一生懸命犬の体をなでていました。
犬嫌いの子まで積極的にふれあおうとしていました。
老人保健施設では、ヘルパーさんの感想を聞くと、普段の生活では見せない表情をしたり、すぐに部屋に帰りたがる人が手を伸ばして犬と接したり、中には入居以来笑ったところを見たことがないおばちゃんが満面の笑みで犬と接していたのには驚いたようであります。介護士さんは我々の普段の介護は何だったのかと悔しい思いをしたとも漏らしていました。
私もこれらの光景を目の当たりにいたしまして、セラピードックの今後の必要性を強く感じました。
その後「フロアーホッケー」を見に行きました。(写真中下)
3月6日(月)「もう一つの閉会式」(写真右下)
前日SOの閉会式がMウェーブで行われ、感動の内に閉会いたしました。
「世界で一番SOに近い学校」として1年前のSOナショナルゲームからSO活動に携わってきた長野東高校で「もう一つの閉会式」が行われました。
飛行機の運航の都合で、帰国できないウガンダ、ウズベキスタン、タジキスタン、キューバ、シリアのアスリートに参加していただきました。
私はOBの一人として、準備や運営に携わりましたが、あくまでも生徒が中心に会を進めました。
今大会では、アートフラッグを各会場、公共施設や街中に装飾しましたが、その変わりに、Tシャツにアスリートと生徒が好きな言葉や絵を書き、交換をしました。
大変良い交流であったと思います。
その後、生徒に卒業ライブ、OBでミュージシャンの清水まなぶ氏によるライブで盛り上がり、その後、2組のアスリートがお返しに、ピアノ演奏で歌を唄ってくれました。
最後に、アスリートにプレゼントを贈り、真の上での「世界に一番SOに近い学校」になり得たと思います。
今後も引き続きの交流を期待しています。
今回主催していただいた、国際親善クラブに感謝申し上げます。
終わりに、SOにご協力していただいた、すべての皆さんに御礼申し上げます。
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